玉ねぎはなぜこれほど値上がりしているのか?
玉ねぎが高い。親子丼作るために玉ねぎ買おうと思ったら1個100円。「あれっ?玉ねぎってこんな高いものだったけな?」新聞記事には生鮮食品が原油高による輸送コスト増大などによって値上がりしているとあった。その中でも玉ねぎは他の野菜と比べて上がり幅が突出していて98.2%増。どうして玉ねぎだけが。。そこで次のような疑問をもった。
問い)玉ねぎはなぜこれほど値上がりしているのか?
(予想してみよう)
➀原油増による輸送コストの増大? ⇒ ×
輸入品は船の輸送にコストがかかって値上がりしていると聞いた。玉ねぎは、国内で採れる野菜なので、この影響はほとんどないだろう。
②需要量が増えた ⇒ ×
玉ねぎ人気が高まると需要が増え、値段が上がる可能性がある。玉ねぎ人気があるということは、毎日新聞に目を通しているけど、聞いたことがない。よって、理由として考えにくい。
③供給量が減った ⇒ △
天候不順(大雨、干ばつ、寒すぎる、暑すぎるなど)、災害(台風、洪水など)や虫の発生などにより、供給量が減ったのか。原因としてよくあることなので、考えられるのではないか。
(どうやって調べるか?)
玉ねぎの値上がりについて書かれている新聞記事を探してみよう。
(わかったこと、結果)
毎日新聞 2022.5.24 「タマネギ価格 平年比2倍のなぜ」の記事によると、
➀北海道の天候不順による収穫量の減少
北海道は全国の玉ねぎ出荷量1位で7割を占めている。その北海道で夏の干ばつのため収穫量が減り、例年と比べて、値上がりしていた。
この状況に加えて、
②佐賀の天候不順による収穫の遅れ
春先、玉ねぎは北海道からの出荷がなく代わりに出荷量全国2位の佐賀産などが代わりを担っている。その佐賀が気温低下の生育遅れや雨による収穫遅延により、供給されない状況になっている。
ここからさらに考えると、
どれくらいまでこの値上げは続くのか?
一時的でなことで7月ごろには値段が落ち着いてくるのではないか。
理由は、遅れている佐賀産の供給がはじまり、また北海道産の供給も例年7月ごろからはじまってくるから。
(まとめ)
玉ねぎがこれほど値上がりしているのは、
全国の7割をしめている北海道産の玉ねぎが、夏の干ばつの影響でもともと値上がりしていたこと。
それに加えて、
春先の北海道産が供給されない時期に供給されている佐賀産の玉ねぎが、気温低下による発育の遅れと雨による収穫遅延の影響で、供給がされていないことから、一時的に供給量が著しく減り、大幅な値上がりにつながっている。
遅れていた佐賀産の玉ねぎが供給されはじめ、7月からは北海道産も出荷されることから、7月ごろには値段が下がってくると考えられる。