わたるの日記

教育(学び、小中学校、特別支援など)について

みかんのものがたり

ぼくはみかんの木。みかんに見えない?だってまだ生まれたばかりの芽だから。どうしてここにいるの?ある男の子に土のなかにうめられたんだ。ただ、ここにはぼく一人。さみしいな。なかまをたくさんふやしたい。そのためには、うーんと大きくなって、たねをつくらなきゃ。大きくなるためにはえいようがひつようだ。ぼくはえいようをじぶんでつくることができるよ。はっぱにたいようがあててえいようをつくるんだ。たいようがいっぱいあたるようにたかくたかくくきをのばそう。はっぱをいっぱいつけよう。まわりにはぼくとおなじようにたいようにあたりたいものたちがいっぱいだ。だからうばいあいなんだ。すこしでもたかくたかく。よいしょよいしょ。そこのけそこのけ。まけてしまうとたいようがあたらなくなって大きくなれないからね。そしてぐんぐんおおきくなる。あっおとこのこがあらわれた。はさみをもっている。ちょきん。えだをきられてしまった。あげはちょうをそだてるえさがほしいんだって。こっちのほうこうにのびていくのはきけんだな。もうこっちにはのびないようにしよう。また切られてもいやだから。ぼくはうまくいかなかったことからまなぶんだ。ほらっおとこのこが手をのばしてもとどかなくなった。これであんぜん、あんぜん。そしてみかんができました。とおくでもなかまをふやしたいな。もしこのばしょがこうずいにでもあったらみんな死んでしまうから。さるさんにはこんでもらうことはできないかな。さるさん、このみをとおくまではこんでよ。えっいやだよ。めんどくさい。どうしたらはこんでくれるかな。そうだ。あまくてたべたくなるものにしよう。さるさん、はこんでよ。おいしそうだな。もっていくよ。さるさんはとおくのいえまでもっていき、むしゃくしゃ。ぽろっ。たねはだっしゅつ。そしてあたらしいつちのうえ。そこでまたあたらしいめをだすのでした。