学校で学ぶってどういうこと?
「学校で学ぶことってどういうこと?」誰もが一度はこの問いを頭に浮かべたことがあるかと思います。この問いついて、ある本を読んでいて考えたことがありました。
作家の石井光太さんは「幸せとまずしさの教師」(少年写真新聞社)で、児童労働の問題点を語る中で、「学校で学ぶことは可能性を広げること」と書いています。さらに、「1つのことを学び続けるのはいいことです。だけどそれがどこかでうまくいかなくなってしまうことがあります。あるいは、どこかで別のことをやりたいって思う場合も出てきます。そんなときに、その子にとってどれだけ選択があるか。その選択があるのとないのとでは、とてもちがうのです。」
確かにそうだなと共感しました。例えば、日本でも学校に行かずに「俺はこれで食っていくから」と、ずっとある芸ごとをやっていたとします。ただ時代の流れとともにその芸ごとの人気がなくなり、それだけでは食べていけなくなることがあるかもしれません。もし学力があればそこから会社に勤めるなど別の道に行くことができます。ただ学んでいなければ、お金にならないことを続けていかなければならない可能性が高くなります。「学校なんて意味ない」と子どもに言われた時には、「学校で学ぶことは可能性を広げること」を一つの答えとして使っていきたいです。
<参考>
意見文の書き方
身近なニュースでのコメンテーターの発言を聞いて、「本当かな?私は違うと思うな。」など考えを持ったことはありませんか?そのような考えを伝えるために文章にしたものを「意見文」と言います。今回はその意見文の書き方を紹介します。
意見文の構成についてです。いくつか型がありますが、ここではよく使われるものを紹介します。それは「考え→理由➀→理由②→反論(その反論)→考え」のかたちです。具体的には次のようなものです。
私はマスクをとって生活するのがよいと考えます。(考え)
理由は二つあります。
一つ目は、マスク姿では顔の表情が隠れていてコミュニケーションがとりにくいと感じるからです。(理由1)
二つ目は、海外の旅行客も困惑しているからです。(理由2)
マスクなしだと不安を感じる人がいるから相手を思いやってマスクをつける方がよい、という人もいるかもしれません。(反論)
しかし、その心配をしているとずっとマスクを着け続けないといけなくなってしまいます。政府もマスクは必要ないと言っているのですから、どこかのタイミングで外すことが必要です。(反論の反論)
これらのことから、私はマスクをとって生活するのがよいと考えます。(考え)
このように意見文には書き方の「型」があります。慣れないうちは「型」を使うと考えやすくなります。考えを伝えたいと思った時には、あなたも意見文を書いてみてはどうですか?
宿の備品を持ち去っているのは
「ホテルやゲストハウスで備品を持ち去ってしまうことが増えている」ということがニュースで特集されていた。そのニュースでは、街ゆく日本人の若者に、どの備品なら持ちかえってよいかの基準を聞いたり、「誰だかわかりませんがやめて欲しいです。」というスタッフの声を流したりしていた。
私が考えたのは、「外国人の可能性があるのではないだろうか?」ということだ。
私は海外のゲストハウスによく泊まってきた。そこでは、必要最小限のものしか置かれていない。ヘアドライヤーは、しっかりと壁に固定されていた。それは、宿泊客が備品を持ち帰ってしまうのを防ぐためだ。外国では、宿に備品を無防備に置いておくと、なんでも持って去ってしまうことが多いのである。
また、海外を旅している中では、スリに対して「盗られるのは、盗られるようにしていた方が悪い。あなたも盗まれないように気をつける必要がある」という考えをよく聞いた。海外の多くでは、このような考え方がふつうなのだと感じた。
そして、現在コロナがあけて外国人旅行者が急増していると言われる。街中でもバックパッカー風の旅行者をよく見るようになった。
これらのことから、外国人観光客の可能性も疑ってみてはどうかと思う。その上で、もし、外国人観光客による被害であったならば、海外の例を参考に、高価な備品は置かないようにする、宿泊前にデポジットをとるなどの対策を考えていくことが必要だ。
うめの実を見つけて
毎朝近くの公園の中を走っています。
そこに梅の木があります。ふと見ると梅の実がなっていたのです。
数個手にとってみました。
自分で作ったものを食べることができたら楽しいだろうな。
でもどうやって作るのかな?
知りたいことを書き出してみました。
➀作るのに必要な物は?
②作る手順は?
③どれくらいの期間で完成するのか?
そこで図書館にある本で調べてみることにしました。
「梅干しの絵本」(こしみずまさみ著、2009)
によると、
➀つけこみ容器、塩、水入りぽりぶくろ
②つける→天下干し→びん詰め
③3年でおいしくなる
とわかりました。
さらに、
うめぼしに使う梅の実は、しっかり熟したもの(黄色、落ちる直前か落ちたもの)がよいとのこと。
手順を見て、作ることはそれほど難しくなく、楽しんで出来そうだと思いました。
ただ、3年!!すぐ食べられないのか。夏ごろには食べられると思っていたので、少しがっかりしました。
また、採った実を見てみると、まだ緑色でした。作ったけど一番おいしい状態にはならないのか。そう考えると、作るかどうか迷いが出てきてしまいました。
さあ、どうしようかな。
感想文の書き方
あなたは「感想文」を書くことは得意ですか?中には、学校で「感想文」を書かされる時間が一番苦痛だった、という人もいるかもしれません。今回はそんな感想文を書くためのコツを一つ紹介します。
それは、「質問をすること」です。
ここでは学校で演劇鑑賞をした後、教室で感想文を書く場面で考えてみましょう。先生が「今日見た演劇鑑賞の感想を書きましょう」と言いました。しかし、頭がもやもやして書く手が全く進みません。
そんな時は、「おもしろかったところはありますか?」と自分に質問してみましょう。そして、用紙に「おもしろかったところは、 場面です。」と書きます。
どうですか?何か浮かんできませんか?書きやすくなっていませんか?
もし、それでも書けなかった場合は、質問を変えてみます。
「悲しかったところはありますか?」
「腹が立ったところはありますか?」
「心がうごいたところはありますか?」
など気持ちが動いたところはあったかについて聞く質問をいろいろしてみましょう。
「悲しかったところは、島の人たちが鬼にいたずらされている場面です。」
「腹が立ったところは、、、これは思いつかないな。」
というようにいろいろ考えてみましょう。
このように、「質問をすること」によって感想を考えやすくなります。質問は色々ありますが、まずは「気持ち」についての質問が考えやすくておすすめです。感想文が得意だと言える人が少しでも多くなることを願っています。
本屋の中のリニューアル工事
購入前の本を読める書店がある。本屋内にあるソファやテーブル席で読むことができる。
本好きにとっては願ってもない場所でよく利用している。
先日行くと「カフェ&ワークスペースが間もなくオープン」という看板とともに、
いつも無料で読んでいたところが看板で覆われリニューアル工事をされている様子。
あーこれは、オープン後利用するのにおそらく有料になるだろうな。
気軽に利用できなくなってしまう。同時に今まで無料で読めた場所も減って、その場所も混むことになるだろう。
悲しい。
ある本には「価値あるものはどんどん商品に置き換わる。今まで無料だったものがお金を払わなければ利用できなくなる。そんな世の中の流れ。」というようなことが書かれていた。今回のこともその流れの一つなのかな。
今まで無料で観光できていたことが有料になる。今まで親切でやってくれていたことが有料になる。混むところはどんどん値段が上がっていく。
なんだか肩身がせまくなっていくような気がする。
いやだなあ。