学校で学ぶってどういうこと?
「学校で学ぶことってどういうこと?」誰もが一度はこの問いを頭に浮かべたことがあるかと思います。この問いついて、ある本を読んでいて考えたことがありました。
作家の石井光太さんは「幸せとまずしさの教師」(少年写真新聞社)で、児童労働の問題点を語る中で、「学校で学ぶことは可能性を広げること」と書いています。さらに、「1つのことを学び続けるのはいいことです。だけどそれがどこかでうまくいかなくなってしまうことがあります。あるいは、どこかで別のことをやりたいって思う場合も出てきます。そんなときに、その子にとってどれだけ選択があるか。その選択があるのとないのとでは、とてもちがうのです。」
確かにそうだなと共感しました。例えば、日本でも学校に行かずに「俺はこれで食っていくから」と、ずっとある芸ごとをやっていたとします。ただ時代の流れとともにその芸ごとの人気がなくなり、それだけでは食べていけなくなることがあるかもしれません。もし学力があればそこから会社に勤めるなど別の道に行くことができます。ただ学んでいなければ、お金にならないことを続けていかなければならない可能性が高くなります。「学校なんて意味ない」と子どもに言われた時には、「学校で学ぶことは可能性を広げること」を一つの答えとして使っていきたいです。
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