わたるの日記

教育(学び、小中学校、特別支援など)について

なぜ「教科書」を勉強するのか?③

③系統的になっているから。途中で挫折せず「できた!」を感じながら進めていける。

 小学校の教科書は1年生から6年生まで内容が一つずつ積みあがるようにしてできている。日本の教科書はこの系統性がとても優れていると感じる。

 簡単なところでいえば「漢字」は各教科書でその学年までに習っていないものは出てこない。もし出てくるとしても注や説明がついている。他にも国語の「話すこと」では、楽しく読むところからはじまり、声の大きさ、読む速さ、間をとる、気持ちをこめる、前を向くなどの内容を、一歩一歩身につけていけるように、少しずつ難しくなるように設定されている。

 また、別々の教科間でもそうだ。理科で「生き物の観察」があるが、この書き方も国語ですでに学んでいる。また「一日の気温の観察」では、折れ線グラフの書き方・読み取り方を算数ですでに習っている。

 このように、階段のように一段一段確実に高みに登っていけるようになっている。このことにより、勉強を進んで取り組んでいく上で大切な「わかった!「できた!」をたくさん感じられるようになっているのだ。