わたるの日記

教育(学び、小中学校、特別支援など)について

全国学力テスト

 小中学校の全国学力テストが一昨日行われました。昨日には早速、新聞にその問題と答えが掲載されていました。どういったものが出ていたのか気になったので解いてみました。そこで思ったこと、感じたことを2点書きたいと思います。

 

➀考える問題がたくさん

 感じたのは考える問題がたくさんあるということ。ある知識を覚えていてそれを解答すればよいというような問題は少なかった。例えば、「この道具は何でしょう?メスシリンダー。」というようなもの。考える問題というとわかりにくいけど、もう少し説明すると、解答した理由をたずねられたときに、「ここがこうで、ここがこうだから、こうなって、こう」のように説明ができるような問題のこと。大人の自分が解いていておもしろかった。同時に学力ってこういう問題の説明ができる力だと思った。ただ「これだと思う」とだけ言って正解して満足するのではなく、その考えの過程を言葉にできるか。この考えの説明ができる人は本当に理解しているんだとわかる。勉強する時もこの説明するというのを意識する。テストの時も説明するということを意識する。それが大切。

②生活ででてくる状況

 問題が日常生活や授業でその学問の知識や知恵を使って解決していく過程で描かれていた。例えば、理科の虫を観察する問題。はじめにある子が疑問を持ちます。「この虫はどう育っていくんだろう?」それで観察記録をとる、友だちから意見をもらって書き直す、まとめを書く。その過程の中で必要なことが問題になっていて、自分がその子に入り込み考えているかんじがする。問題が物語のように流れている。だから何のために勉強していてどう役立つのかが読み取れておもしろい。学んだことを日常に活かすってこういうことなんだと気付かせてくれる。

 

 学力テストの問題を解くことによって、「覚えるではなく、考えて説明するということが大切だということ」「学んだことを日常でこのように使われ、このように活かしていける」ということに気づくことができた。学力テストから、教育は考える力の育成、実践に役立つ学びという方向に着実に進んでいっていることがわかった。私自身も学ぶ際には、どうしてそうなのかを言葉で説明できるように、また、実生活でどう役立てるかを常に意識して取り組んだいきたいと思った。