系統性
教科書は1年生から6年生まで一つずつ積みあがるようにしてできている。日本の教科書はこの系統性がとても優れていると感じる。
簡単なところでいえば漢字は各教科書でその学年までに習っていないものは出てこない。もし出てくるとしても注や説明が付属されている。他にも例えば国語の「話すこと」について、はじめは、楽しく読むところからはじまり、声の大きさ、読む速さ、間をとる、気持ちをこめる、前を向くなどを一つ一つ身につくように少しずつ難しくなるように設定されている。
また、別々の教科間でもそうだ。理科で生き物の観察があるが、この書き方も国語で事前に学んでいる。また一日の気温を観察するが、折れ線グラフの書き方・読み取り方を算数ですでに習っている。
このように、階段のように一段一段確実に高みに登っていけるようになっており、このことは、勉強を進んで取り組んでいく上で大切な「わかった!「できた!」をたくさん感じられるようになっているのだ。