わたるの日記

教育(学び、小中学校、特別支援など)について

「こうなったらいいな」を想像してみた

 私はこれからチームの仲間と旅に出ようとしている。それは世界の自然を撮影する旅だ。大学の研究者、映像を撮るもの、状況をわかりやすく文章にまとめる人、現地のツアーガイド。全員で新たな発見をして、作品をつくりあげる。世界の人々にこの興味深い自然の世界を伝えるために。私は文章を書く役割を担っている。このプロジェクトを記録して文章に残し人々に伝えるために。またそのプロジェクトの過程を発信して多くの人に応援してもらうために。

 今回はコスタリカのとある島に生息する虫の生態を探るものだ。その生き物がどんな一日を過ごしているのか、また記録する中で新たな発見があるかもしれない。3泊4日。宿泊は地元の宿。宿では、今回のプロジェクトの計画やアイデアを話したり、気づいたこと・感動したことを共有し合ったりする。最終日には打ち上げを行う。寝食をともにした仲間とは絆ができるはずだ。チームのメンバーは、技術的に素晴らしいことに加え、一緒に気持ちよく楽しく仕事ができることを条件に選ばれている。

 にしてもよくこのチームに入って仕事ができるようになったものだ。それは半年前に自分をチームに加えることのよさをなかまに納得してもらうことができたからだ。自分を加えるよさはどうやって伝えたのか。まず貢献できることを伝えたんだ。今まで書いてきた作品を彼らに見せた。自然のよさ・すごさについて伝えているものを。この旅を終えたあと、こういうふうに世に作品を残して伝えることができるよと。せっかく素晴らしいことをしているのに、それが伝わらないのはもったいない。この魅力を伝えなくちゃ。そのためには文章を書く力がある者が必要なだけでなく、実際に同行することが大事だ。わかったことだけでなく、その旅の過程での喜びや苦労なども一緒に伝えたいのだ。彼らは納得してくれた。あとは、同じことに興味を持つ仲間だと感じてもらうことも大事。旅に出ている中で、ただ取材に来ている人でなく、感動を共有できる同士、同じ感覚がある人間と思ってもらう。そうしたら彼らにとっては私がいればその仕事がより楽しいものになる。この人が仲間に加わってくれたら、この旅が何倍もおもしろいものになると思ってもらえれば、逆にいて欲しい存在になるだろう。何回かお酒を飲む中で少しずつ自分を知ってもらい仲良くなり、ついには仲間に入れてもらうことができた。